Cent OSサーバを1から再構成しなおした。
この記事の所要時間:約5分25秒
リストアしちゃいました。
再構成するきっかけになったのは、/パーティションをなんと2GBしかとっていなかったこと。
使用率がどんどん増えてすぐ90%になってしまい、学校の課題で利用するDB2 express Cをインストールするときに空きがなくてインストールできず、このままではヤバイなと。LVMも使っていず、暗い未来しか待っていないように感じたので、パーティション切るところから新しく作りなおすことにした。
また、サーバを作りなおしてバックアップから再構成したこともなかったので、今後のいざというときに備えて経験しておくというのも目的の一つ。
前回のようにrsyncで/var/www
・/root
・/home
・/etc
を、そしてBackWPupでWordPressブログの全てをそれぞれバックアップした状態からのリストア。以下の3ステップ。
- OSの再インストール
- モニタを外す前に最低限やること
- 各種サービスの再構成
OSの再インストール
手元にあるのがCent OS 6.0 64bitのインストールディスクなので、これを使ってパーティションを区切り直して再インストールをする。
パーティション構成は以下のとおり。
$ df -h Filesystem Size Used Avail Use% マウント位置 /dev/mapper/vg_hostname-LogVol00 58G 3.4G 52G 7% / tmpfs 939M 76K 939M 1% /dev/shm /dev/sda1 985M 60M 876M 7% /boot /dev/mapper/vg_hostname-LogVol01 50G 3.5G 44G 8% /home /dev/mapper/vg_hostname-LogVol03 2.0G 45M 1.8G 3% /tmp /dev/mapper/vg_hostname-LogVol02 116G 654M 109G 1% /var /dev/sdb1 459G 18G 418G 5% /mnt/backup_exHDD
以前は/usr
や/usr/local
まで別パーティションにしていたけど、そこまでする必要もないような気がしたのでこれぐらい。今回はきちんとLVMを構成した。容量が足りなくなるのが怖くて/bootパーティションを余りにも大きくしてしまった。パーティションをいじらずデフォルトのままでインストールをしても自動でLVMが構成されるようで、物理パーティションだけを使っていた以前の自分は何を考えていたのか・・・。
次にyum update
をかけると600個ぐらいのパッケージがアップデートされる。もちろんここでCent OSも6.4にアップグレード。カーネルを上げるとX Windowが起動しないことは前からわかっていた不具合なので、冷静にルート権限でXorg -configure
を打ち、作成された/root/xorg.conf.new
を/etc/X11/xorg.conf
にmvしてからdeviceの1つめのDriverをvesaに変更。無事GNOMEが立ち上がるようになった。
モニタを外す前にやること
初回に起動した時の設定をこなしてから、sshの設定。/etc/ssh
ディレクトリを、バックアップしておいた以前の/etc/ssh
にごっそり入れ替えて、細かな設定まで全て受け継ぐ。こんな乱暴なやり方でも、きちんと問題なく設定を読みこんでくれるからすごいもんですよね。
公開鍵認証のみ(PasswordAuthentication no)にしているので、ここで/root
と/home
も全て入れ替えて、/home/user/.ssh
以下を受け継がせる。無事以前と同様にssh接続ができるようになった。
/etc/inittab
を編集。ランレベルを3に。
/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0のONBOOT
をyesに。
あとバックアップディスクをマウントするために、まずblkid /dev/sdb1
でUUIDを調べてから、/etc/fstab
に起動時に/mnt/backup_exHDD
とマウントしてもらうよう記述。
各種サービスの再構成
これはそれぞれ長くなりそうなので別の記事にした。
ApacheやownCloudやlogwatchなど細かなことをやったけれど、普通にインストールをしなおしただけなので省略。
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