USB外付けHDDをext4にフォーマットする手順
この記事の所要時間:約13分15秒
前エントリの玄人志向のHDDケースを買った。で出来上がった外付けHDDをフォーマットして、Cent OSサーバにマウントさせるまでの手順。ゆくゆくはバックアップディスクとして動作させるつもり。
手に入れたHDDは、壊れたWindowsPCから摘出したものなので、NTFSパーティションが3つほどできている。これを削除して、フォーマットして、マウントするまで。
現在の状況を確認し、パーティションを削除
dfコマンドで、現在マウントされているディスクの状態を見る。-hオプションは、通常KB単位で表示される容量をMBやGBで表示してくれるオプション(human readable)。
# df -h Filesystem Size Used Avail Use% マウント位置 /dev/sda3 2.0G 462M 1.4G 25% / tmpfs 939M 8.0K 939M 1% /dev/shm /dev/sda1 291M 74M 202M 27% /boot /dev/sda6 49G 2.5G 44G 6% /home /dev/sda9 291M 14M 262M 6% /tmp /dev/sda7 9.7G 2.4G 6.8G 26% /usr /dev/sda8 2.0G 39M 1.8G 3% /usr/local /dev/sda5 97G 3.4G 88G 4% /var
sdaがこのCent OSの内蔵ディスクについた名前で、あとの数字がパーティション番号を表す。今のサーバのスペックをNECのサイトで確認したらHDDはIDEだけど、それならhdaじゃないのかなあ? わからないがスルーする。
次にUSB外付けHDDを接続し、どの名前で認識されているかを確認。/var/log/dmesg
を見るとよいらしい。ここではsdbだとあたりをつけて先に進む。
ここからfdiskコマンドを駆使する。/dev/sdbを操作。
# fdisk /dev/sdb 警告: DOS互換モードは廃止予定です。このモード (コマンド 'c') を止めることを 強く推奨します。 and change display units to sectors (command 'u'). コマンド (m でヘルプ):
警告は無視で良いらしい。fdiskのコマンドプロンプトに入る。
pで状態を表示、dとパーティション番号指定でパーティションを削除、wでこれらの操作を書き込み。
コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 500.1 GB, 500107862016 バイト ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 60801 Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes ディスク識別子: 0xe6dbb923 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム /dev/sdb1 * 1 13 102400 7 HPFS/NTFS パーティション 1 は、シリンダ境界で終わっていません。 /dev/sdb2 13 59448 477408256 7 HPFS/NTFS /dev/sdb3 59448 60802 10873856 7 HPFS/NTFS コマンド (m でヘルプ): d パーティション番号 (1-4): 1 コマンド (m でヘルプ): d パーティション番号 (1-4): 2 コマンド (m でヘルプ): d 選択した領域 3 コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 500.1 GB, 500107862016 バイト ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 60801 Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes ディスク識別子: 0xe6dbb923 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム コマンド (m でヘルプ): d 領域が定義されていません コマンド (m でヘルプ): w パーティションテーブルは変更されました! ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。 ディスクを同期しています。
新たにパーティションを作成し、ext4でフォーマットする
もう一度fdisk /dev/sdb
で、nコマンドで新たなパーティションを作成。パーティション番号、最初シリンダ(笑)、Lastシリンダを入力。まあ初期値でよい。
コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 500.1 GB, 500107862016 バイト ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 60801 Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes ディスク識別子: 0xe6dbb923 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム コマンド (m でヘルプ): n コマンドアクション e 拡張 p 基本パーティション (1-4) p パーティション番号 (1-4): 1 最初 シリンダ (1-60801, 初期値 1): 1 Last シリンダ, +シリンダ数 or +size{K,M,G} (1-60801, 初期値 60801): 初期値 60801 を使います コマンド (m でヘルプ): p ディスク /dev/sdb: 500.1 GB, 500107862016 バイト ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 60801 Units = シリンダ数 of 16065 * 512 = 8225280 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O size (minimum/optimal): 512 bytes / 512 bytes ディスク識別子: 0xe6dbb923 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム /dev/sdb1 1 60801 488384001 83 Linux コマンド (m でヘルプ): w パーティションテーブルは変更されました! ioctl() を呼び出してパーティションテーブルを再読込みします。 ディスクを同期しています。
mkfs.ext4というコマンドで、sdb1をext4にフォーマット。これは少し時間がかかる。
# mkfs.ext4 /dev/sdb1 mke2fs 1.41.12 (17-May-2010) Filesystem label= OS type: Linux Block size=4096 (log=2) Fragment size=4096 (log=2) Stride=0 blocks, Stripe width=0 blocks 30531584 inodes, 122096000 blocks 6104800 blocks (5.00%) reserved for the super user First data block=0 Maximum filesystem blocks=4294967296 3727 block groups 32768 blocks per group, 32768 fragments per group 8192 inodes per group Superblock backups stored on blocks: 32768, 98304, 163840, 229376, 294912, 819200, 884736, 1605632, 2654208, 4096000, 7962624, 11239424, 20480000, 23887872, 71663616, 78675968, 102400000 Writing inode tables: done Creating journal (32768 blocks): done Writing superblocks and filesystem accounting information: done This filesystem will be automatically checked every 30 mounts or 180 days, whichever comes first. Use tune2fs -c or -i to override.
マウントする
/mnt/backup_exHDDディレクトリを作成して、そこにマウント。ディレクトリ名はもちろん任意。
# mkdir /mnt/backup_externalHDD # mount /dev/sdb1 /mnt/backup_exHDD
無事マウントされていれば、dfで様子が見られるはず。
# df -h Filesystem Size Used Avail Use% マウント位置 /dev/sda3 2.0G 462M 1.4G 25% / tmpfs 939M 8.0K 939M 1% /dev/shm /dev/sda1 291M 74M 202M 27% /boot /dev/sda6 49G 2.5G 44G 6% /home /dev/sda9 291M 14M 262M 6% /tmp /dev/sda7 9.7G 2.4G 6.8G 26% /usr /dev/sda8 2.0G 39M 1.8G 3% /usr/local /dev/sda5 97G 3.4G 88G 4% /var /dev/sdb1 459G 198M 435G 1% /mnt/backup_exHDD
できた。明日はrsyncを用いた自動差分バックアップを構成する。
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